六甲高山植物園は、2月下旬から3月上旬までの期間限定で冬季特別開園を行います。期間中、園内ではまもなく見ごろを迎える早春の花々を観賞することができます。
現在、六甲山はまだまだ寒さの厳しい冬が続いていますが、園内には日本有数の植栽面積を誇る、「バイカオウレン」などの早春に咲く花々により、間もなく訪れる春の息吹を感じて下さい。
六甲高山植物園 冬季特別開園概要
開催日時 | 2019年2月23日(土)、24日(日) 2019年3月2日(土)、3日(日)、9日(土)、10日(日) 10:00 〜 16:00 (入園受付は15:30まで) 荒天時中止 |
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開催場所 | 六甲高山植物園 兵庫県神戸市灘区六甲山町北六甲4512-150 冬季特別開園中は西入口のみ開門 六甲高山植物園 |
料金 | 大人 520円 / 小人 260円 (特別割引料金) |
イベント |
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参加特典 |
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お問合せ | 六甲高山植物園 電話: 078-891-1247 / FAX: 078-891-0137 開花状況等、詳細は六甲高山植物園 ホームページで発表します。 |
園内で鑑賞することができる早春の花々を紹介します。
バイカオウレン (キンポウゲ科)
園内で、早春に最も早く開花する花で、梅に似た花と、冬でも枯れない常緑の葉が特徴の高さ4〜15cmの多年草です。
白い部分は花びらのように見えますが、萼(ガク)です。
オウレンとは、中国からわたってきた漢方薬の黄蓮のことで地中を這う地下茎が黄色く、よく似ているため、梅花黄連(バイカオウレン)と名がついています。
セツブンソウ (キンポウゲ科)
【2月下旬 ~ 3月中旬開花】
まばらな温帯夏緑林やイタドリなどが生える草地に生える小型の多年草で、球状の塊茎を持ち、茎は高さ10~30cmになります。
5枚の白色の萼片から覗く黄色い花弁はよく目立ち、蜜を出して虫を呼び寄せます。
関東地方以西の本州に分布する日本の特産種で、石灰地域によく見られます。
園内には約20,000球のセツブンソウが植栽されており、今年は約13,000球が開花する見込みです。
フクジュソウ (キンポウゲ科)
【2月下旬 ~ 4月上旬開花】
山の木陰に生える多年草で花の咲いている時期は約15cm程度の高さですが、花の散った後は根茎から多数のひげ根を出し、約30cmに達します。
葉はニンジンの様に濃緑色で無数の切れ込みがあり、金色に咲く姿から、おめでたい花としてなじみ深く、「福寿草」と記されます。
園内には約20㎡の敷地に植栽を行っており、満開時にはあたり一面が黄色に覆われてしまいます。
ザゼンソウ (サトイモ科)
【3月上旬 ~ 下旬開花】
北海道〜本州の湿地に生える高さ20cmほどの多年草で、雪が溶けると間もなく、濃い茶色の仏炎苞(ぶつえんほう)がむっくりと顔を出します。
その仏炎苞の姿が、ダルマ大師が座禅を組んでいるようにみえるため、「ザゼンソウ」と和名が付けられ、別名「ダルマソウ」とも呼ばれています。
ミズバショウと同じ仲間で、葉は花が終わるころに伸びてきます。なかなか見ることのない紅色の仏炎苞に驚く方は多く、早春の季節に人気を集めています。
ヘレボルス・チベタヌス (キンポウゲ科)
【3月中旬 ~ 4月上旬開花】
春に花がうつむいて咲き、初夏に種を落とすと夏には地上部が枯れてしまう、落葉性のクリスマスローズです。
中国西部に隔離分布しており、高さは30~50cmで、花は始め紅色をおびていますが、後に緑色に変色します。
パンダやハンカチノキを発見したプラントハンターのアルマン・ダヴィッド神父が1869年に中国の四川省付近で採取しており、当時その近辺をチベットと呼んでいたことから、学名に「チベタヌス」と入っています。
園内の群生は日本最大級の植栽数となっており、自生地に近い環境を再現したロックガーデンで約200株の花が咲き誇ります。
情報提供: PRTIMES(阪神電気鉄道株式会社)