六甲山の山頂近くに位置する六甲高山植物園では、かつて幻のあじさいと言われた「シチダンカ」が見頃を迎えました。
シチダンカの他にも、たくさんの種類のあじさいも見頃を迎えていますので、あじさいの花を楽しみに来ませんか?
目次
幻のあじさい「シチダンカ」とは
シチダンカは、ヤマアジサイの一種で星型に飾り花(装飾花)が重なり合って咲くのが特徴のあじさいです。
六甲山系のあじさいは、山の花崗岩からなる酸性土壌により、とても淡い美しい紫色が特徴です。
シチダンカ 見頃: 7月中旬頃まで
江戸時代後期にドイツ人医師のシーボルトによってフローラ・ヤポニカ(日本植物誌)で紹介されました。その後、シチダンカが発見されることはなく、存在が危ぶまれていましたが昭和34年(1959年)に六甲山で偶然発見されました。
現在、日本各地で咲いているシチダンカは、その発見されたものを挿し木で増やした苗が広がったものと言われています。
ヒメアジサイ
神戸市の市花にもなっている六甲ブルーと呼ばれる鮮やかなブルーが特徴の手毬型のアジサイで、ホンアジサイと並び日本の二大アジサイの一つです。別名ニワアジサイとも呼ばれています。
アマギアマチャ
生の葉を噛むと甘みが強く、甘味料の代わりとして使用されたり、口中清涼剤や家庭薬に配合されたりしています。
ヤマアジサイに似ていますが、葉の長さが5~10センチで先が細くなり葉の形が異なります。白色で小型の花を咲かせます。
ヤマアジサイ
山中の沢でよく見られることで、サワアジサイとも呼ばれています。
小さな花は色も多様性があり、葉は細長く薄く光沢がないのが特徴です。また、甘茶として利用されることもあります。
タマアジサイ
湿度の高い山間部に咲き、歯の表面は固い毛でざらついています。蕾の形がピンポン玉のような球形をしていることからこの名前がつけられました。
戦時中は、煙草の葉の代わりに使われたことでヤマタバコとも呼ばれています。
六甲山高山植物園 施設
六甲山高山植物園は、六甲山(海抜865m)の山頂付近に位置し、気候的には北海道南部地域相当の冷涼な気候となっています。
この気候環境を利用し、50,000㎡の広い園内では世界の高山植物や寒冷地植物、六甲に自生する植物や山野草など、約1,500種を野生に近い環境で栽培しています。
昭和30年(1955年)には博物館相当施設に指定され、また長い歴史の間には、天皇家御三代にわたる行幸・行啓を賜るなど、由緒ある植物園として親しまれています。
施設住所 | 神戸市灘区六甲山町北六甲4512-150 六甲高山植物園 |
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営業期間 | 2020年3月20日(金・祝) ~ 11月23日(月・祝) 休園日: 2020年3月26日 / 4月2日・9日・16日・23日 / 7月2日・9日・16日 / 8月20日・27日 / 9月3日・10日・17日・24日 |
営業時間 | 10:00 ~ 17:00 (16:30 受付終了) イベント開催時は変更される場合もあります。 |
入園料 | 大人(中学生以上) 700円 / 小人(4歳 ~ 小学生) 350円 当日に限り、再入園可能です。 障害者手帳もしくは療育手帳の提示で、本人と付き添いの方1名が大人 350円、小人 180円で入園できます。 65歳以上の方は、年齢を証明できるものの提示で100円割引となります。 六甲高山植物園と六甲オルゴールミュージアムの2施設が利用できるお得な共通券もあります。 |
アクセス | 六甲高山植物園公式サイト「アクセス」にて確認してください。 |
駐車場料金 | 普通車 500円 / バイク 無料/バス(マイクロ含む) 2,000円 夏休み期間除く平日は、全ての車種が無料です。 ゴールデンウィーク期間・お盆期間は普通車1台につき1,000円となります。また、バス駐車場をご利用の場合は、電話にて予約してください。 |
- マスクの着用
- 非接触型体温計による検温
- ソーシャルディスタンスの確保
- こまめな手指の消毒
情報提供: PRTIMES(阪神電気鉄道株式会社)